中小企業が取り組むべき

『DX』のステップ

Illustrative Scene Digital Marketing

第二回​

「DXを企画する」

目次

①DXに使えるデータとは?

②社内のIT化を推進し、DXに使えるデータを蓄積しよう

➂IT化から生まれる新たなサービスを考えてみよう

④新たなサービスを目標として社内に企画提案しよう

➄DX推進チーム新設

過去のステップはこちらから

DXに使えるデータとは?

~デジタルとデータの関係性、綺麗なデータとは~

DXの中心にデータがあると聞いたのですが、

『使えるデータ』って具​体的にどういうものなんでしょうか?

データなら何でも良いというわ​けではないですよね?​

おっしゃる通りです。

DXにおいてデータは非常に重要な資産ですが、質が低いデータを使う​と、逆にそのデータが障害になってしまうことがあります。

まず、デジタルとデータの関係性を理解することが大切ですね。

アドバイザー 蜂子


デジタルとデータの関係性…というと?

デジタル化は、従来のアナログ作業を効率化し、

情報をデータとして蓄積していくことです。

しかし、その際に集めるデータが不正確だったり、重複があったりする​と、後で使おうとしても役に立たないことが多いんです。

これが『データの質が低い』状態ですね。

なるほど…

確かに、弊社のデータベースでも同じ顧客情報が重複していたり、

フォーマットがバラバラだったりしています。

そうですよね。

これを放置すると、DXを進める際に正確な分析ができなかったり、

無駄な作業が増える原因になります。

だから、データを正確に整理し、一貫性を持たせる『綺麗なデータ』が​必要なんです。

では、まずはそのデータの整理から始めるべきということですね。

例えば、重複の排除や、フォーマットの統一といった作業ですか?

その通りです。

それを『データクレンジング』と言いますが、

DXを成功させるための非常に大切なプロセスです。

整理されたデータがあれば、分析も効率的に進められますし、

AIを使った自動化にも活用しやすくなります。

髪型変えました?

イメチェンです。

IT化から生まれる新たなサービスを考えてみよう

 ~業務をBPRで見直す必要性~

DXをするには、全社的なIT化を最初にする必要があるということですか?

確かにそれができれば将来的には良いことですが、

IT化に時間がかかる業務もあるのが現実です。

データを収集しやすい業務からDX化を始めるのが望ましいですね。

重要な​のは、そのデータを使ってどう新しいサービスやビジネスモデルを作り出​すかです。

そうだ、新しいサービスでしたね…。

今の業務を効率化するだけで十分な気になっていました。

その考え方だと、単にIT化を推進したにすぎません。

DXは業務の効率化にとどまらず、業務そのものを見直し、

新たな価値を創造することが重要です。

そのためには『BPR(ビジネス・プロセス・リエンジニアリング)』、

つまり業務プロセスの再設計が必要です。

ビジネス...プロ...?

えっと、具体的には...?

例えば、今まで手作業でやっていた業務を自動化するだけでなく、

その業務自体が本当に必要かどうか

どうすればもっと良い結果を生み出せるかを考え直すんです。

ある企業では、店舗での販売だけだった商品を、IT化を通じてオンライン​での販売にも展開したことで、大きく成長した例もあります。

その視点は単に今のやり方をデジタル化するだけでは不十分ですね。

業務の​意義そのものを見直すことか...。

そうです。

逆に、BPRを行わずにDXを進めた結果、

デジタルツールを導入したものの、効果が全く出なかった例もあります。​古い業務プロセスに合わせたままだと

折角の新しい技術を活用できないんです。

社内のIT化を推進し、DXに使えるデータを蓄積しよう

 ~DXの前にIT化が必要な理由~

そういえばIT化ってどこまでを指すのでしょうか?

私たちもExcelや他のソフトウェアを使っていますし、

ある程度IT化は進んでいると思うのですが。

部分的にITツールを使っている企業は多いですが、

全体的なIT基盤が整っているかどうかが問題なんです。

DXに必要なデータは、すべての業務プロセスから一貫して生成さ​れ、蓄積されることが求められます。

すべての業務プロセスから…というと、具体的には?

例えば、顧客管理、在庫管理、営業活動、製造プロセスなど、

あらゆる業務をデジタル化する必要があります。

各部署で独立してデータを管理していると、

情報の統合が難しくなり

全体的な判断や効率的な分析ができなくなります

今はまさに、部署ごとに独自のデータ管理をしているので、

統合が難しく感じています。

それを解決するためにIT化が必要なんで​すね。​

そうです。

IT化によってデータが自動的に集まる仕組みを作れば、

そのデータを使って戦略を立てたり、

新しいサービスを考えることがしやすくなります。

新たなサービスを目標にし、社内に提案しよう

~パイロットプロジェクト始動~

ここまで進めてきたら、最後に考えた新しいサービスやビジネスモデルを​社内に提案し、実行に移すことが重要です。

DX企画を立てる方法は分かりましたが、

新たな価値のアイディアがまだ​まとまっていなくて​。

DXは一人でやろうとしてはいけませんよ。

周りを巻き込んで協力を仰ぎましょう。

最終的には「会社としての取り組み」にしていくことが成功の鍵です。

巻き込むことですか...。分かりました。

DX推進チームを新設して、協力してくれるよう話をしてみます!

DX推進チーム新設

~業務プロセス見直しから創出するアイディア~

部長の許可をとってDX推進チームを新設したぞ!

みんな、一​緒にDXを成功させよう!

はーい!

まず社内に提案するため、

BPRを用いて業務プロセスを見直し​アイデ​ィア創出。企画化。

その後社内ITインフラの​整備とデータ蓄積。

準備できたら本格的なDXスターテ​ィンって感じすか?

システム部 丸川

うんそうそう!

...って、えぇ...??

一番奇抜な髪型してるし一番チャラいのに一番まとも..​.

じゃあまずパイセンの言うように、データ収集しやすい業務からブ​レスト的に意見出してみますか?自分議事録やるんで。

う、うんそうだね。

一番変な髪型してるし一番チャラいけどやっぱ一番まじめ.​..

BPRを用いたブレスト会議

「最も見直しが必要なプロセスはどこか?}

営業部が管理してる物件情報とかDX化しやすいんじゃないかな。​

「物件情報」をオーナー(売主)さんからいただきますが、概要書に作成す​る時の転記が面倒ですね。​

営業部 川井

あれって手作業ですよね。

元データを自動読取して概要書が作成できれば便利じゃないですか?

それいいですね!

最終的には人がチェックしますが、大まかなデータを読み取ってくれるので​あれ​ば簡易な修正で済みそうですし。

営業部 山川

AIを活用すればできますよ。

それが実現できれば概要書以外の分野にも活かせるものです。

例えば人的ミスが起きやすいアナログ業務全般に!

システム部 中村

よーし!

じゃあ最初のDXはAIを活用したデータの自動出力、

そしてアナログ業務に適用できるAIサービスの立ち上げだ!

DXのステップ

そこ誤字ってますよ

今回は②のステップをクリアしましたね

裏ではまだ企画書作ってますけどね?!

(蜂子さ​んもう帰る気満々ですね...)


DXを学ぶ


DXを企画する



DXスタート


DXを成功させる



DXを継続させる

Flat Textured Chandelier

振り返り

Checklist Illustration

dxで重要なデータは

「正確に整理されており一貫性を持った状態」

「綺麗なデータ」であることが必要

Drop Shadow

新たな価値を創造するには

「業務プロセスの再設計」が必要

Checklist Illustration
Drop Shadow
Checklist Illustration

社内のIT化は部分的では意味がない

全体的にIT基盤が整っていることが不可欠

Drop Shadow
Checklist Illustration

DXは一人ではできない

周りを巻き込み「共通認識」にすることが大事

DXを企画するための手順やコツを学んだ不動くん。

社内プレゼンに向け動き出しました!

はたして企画を通すことができるのか??

今回は以上です!

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